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小説に於ける新人賞受賞者の低年齢化 [考え事]

 これは、okkoさんこちらの記事にコメントしたものに加筆訂正を加えて、自らの記事としたものである。okkoさんに後押しされる形で、書く決心をした。そちらの記事も、是非ご覧願いたい。

「第42回文藝賞」(主催・河出書房新社)受賞者の一人は、15歳、中学3年生の女の子である。
 そして「第四回『このミステリーがすごい!』大賞」(主催・宝島社他)の特別奨励賞に、なんと13歳の女の子が選ばれた。
 それに対しokkoさんは、釈然としない思いを投げかけられている。
よくぞ、おっしゃって下さいました」
 と言う感じである。私も、全く同じ思いでいた。しかし、自分自身小説を書き、新人賞へも応募している手前、なかなか声を上げられずにいたのだ。

 読売新聞によると、第四回『このミステリーがすごい!』大賞。
「応募時12歳としては完成度が高いとして、今回、特別奨励賞が設けられた」
 とあった。文字通り、奨励する為の賞だったわけで、ならばと納得していた。
 がしかし、これが商業出版化されるらしい。となると話は別。他の作家や作品と、同じ土俵に上がるわけである。果たして、応募時12歳としては完成度が高い。その程度の作品で良いのかどうか。

 また文藝賞に関しては、売る為の話題作りとして、受賞者の若年化があからさまだと言う批判が、以前からある。
 今回、15歳で受賞した少女の作品を読んではいないので、その出来栄えについては何とも言えない。しかし、上記批判に説得力を持たせる結果になった事は、間違いないだろう。

 出版不況が言われるようになって久しい昨今。この業界も目先の利益ばかりを優先し、作家、作品ともに使い捨てられるようになったとも聞く。
 彼女たちの才能を潰す事なく、伸ばし育てていって欲しいものである。それが、年少者を作家として世に送り出した、出版界の大きな責任だと思のだが。


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コメント 13

俺

こんばんは。その通り、売るための戦略として年齢が使われているという現状は、その若作家本人にとってどんな影響を与えるのかと考えると、どうも考え込んでしまいます。小説に限らず音楽においても「林明日香、13歳」なんてキャッチフレーズを耳にしたりしますが、純粋に理解し評価できる環境がほしいですね。
by (2005-09-25 00:47) 

okko

eikohさん
この問題は、そのうち出版社側も考えざるを得ない時が来るとおもいます。
読者層の年令も低下してきて、本来あるべき文学の姿が消滅しそうです。私たち世代が途絶えたとき、どういうことになっているのでしょう。
by okko (2005-09-25 09:52) 

yokopu

ワタシは、あーやって年齢ばかりがクローズアップされると、
なんとなく商魂たくましすぎる感じを勝手に受けて、読む気
がなくなるんですよ。
読めば面白いのかもしれませんが、ここのところ、あまりに
露骨な感じを受けてしまいます。偏見かもしれませんけどね!
by yokopu (2005-09-25 09:53) 

えいこう

俺さん okkoさん yokopuさん 
まずはコメント及びnice!、ありがとうございます。
各々への返事とさせて頂きましたが、まとめた上で一つのコメントとしても、お読み下さい。
 
俺さん
音楽の世界でも、10代でデビューし人気を博しながら、数年で消えていくアイドルが多いですね。むしろ音楽界に顕著で、文学界もアイドル化と言う傾向を見せ始めたようです。本来評価の対象となるべき、音楽や文章。それらとは違った部分が判断材料となっている事が、憂慮されます。

okkoさん
青田買いのような、余りにも早過ぎる才能の取り込み。長い目で見ながら、その可能性を伸ばしていかないと、結局出版社としても、自らの首を絞める事になりかねません。書く人、読む人があってこそ成り立つ世界である事も、考えて貰いたいものです。

yokopuさん
受賞者の若年化は、売る為の話題作りという批判。私もそれに共感してしまうのは、少し前に最年少で芥川賞を受賞した作品を読んで、ガッカリさせられたからなんですね。この作家のデビュー作は、文藝賞を受賞しています。もちろん好みは人それぞれですから、読者の間にもこの作品を評価している人は、沢山いますが。
by えいこう (2005-09-25 23:42) 

年の割には…じゃないですよね。
全作品から、飛び抜けて素晴らしいならともかく。
作品を評価する編集サイドの、文学に対する感性も鈍ってきているのか!?
出版業界にちょいと携わる人間として、悲しい事態です。
by (2005-09-26 12:04) 

余談ですが、遅ればせながらずっとアイコンが気になっていた私は、
アマゾンで検索。
じゃじゃ〜〜ん!eikohさんの本だ!
ウィッシュリストに入れました。今すぐ購入!というところですが、
もうちっと待ってね。(何かと一緒に注文します。セコイわ。>私。⌒(TΘT)⌒)
by (2005-09-26 12:10) 

procyon

そりゃ完成度も高くなります、これだけ情報が氾濫してて、それが若年層にまで達しているのに。
もちろん、今回の方がそうとは言いませんが…。
私は受賞者の若年化には少々辟易している1人です。
どうかどうか、商業戦略で発掘されたその場しのぎのものでありませんように。
発掘された本物でありますように。
誰かの言葉を自分の言葉だと思っている人でありませんように。
by procyon (2005-09-26 12:28) 

えいこう

torichinさん
こちらへもnice!ともども、ありがとうございます。
奨励という事で、賞を贈呈するのは分かるのですが、それが出版となると、やはり疑問ですねぇ。
余談がなんとも嬉しいです! ありがとうございます! 1500円以上の購入で、送料無料ですからな。私もアマゾンを利用した時、そうしましたです(笑)。

すなたまさん
コメント、ありがとうございます。
読書家のすなたまさんらしいお言葉です。私もその才能が本物であり、今後大きく伸びていって欲しいと思います。
by えいこう (2005-09-26 21:40) 

えむぬま

「応募時12歳としては完成度が高いとして…」の一言が非常に気になります。12歳だから受賞できたのか?同じ文章を書いてもヲジサンだったら受賞できなかったのか?。疑問だらけで権威を感じられません。

そんなことより、eikohさんは本を出版されていたんですね。プロフィールにも書いてあったようですが、torichinさんのコメントを見るまで知りませんでした。早速取り寄せてみようかと思っています。
by えむぬま (2005-09-27 23:20) 

えいこう

えむぬまさん。nice!ともども、ありがとうございます。
まぁ、12歳と言えば小学生ですか。小学生が書いた文章を、奨励する意味で賞を贈呈するのなら分かるのですが。それが商業出版となると、やはり疑問です。

本の出版。お気づき頂き、ありがとうございます。どうぞ、よろしくお願い致します(深々と一礼)。
by えいこう (2005-09-27 23:31) 

えいこう

↑追記
okkoさんも、エッセー集を出版しております。よろしければ、下記URL記事をご覧下さい。
torichinさんももしご覧になっていて、他に購入するものが決まっていなければ、参考までに是非。
http://blog.so-net.ne.jp/eikoh/2005-08-19-2
by えいこう (2005-09-27 23:35) 

Youkimu

http://www.japan-hotels.hippy.com/
by Youkimu (2006-01-13 02:49) 

岡崎佑哉

僕は十二歳ですが、六歳から書いているので慣れてきました。おじさんになってから受賞するのは正直ちと苦しいですね。他にたいした才能もないので…
基本的に若くして大きな賞を取ったお姉さんたちの話はぎこちなく突っ走っているので、それほど本数をこなしていないと思います。それで受賞するということは、途方もない才能があるからなんじゃないのかなあ。
ほら、初期のホリプロオーディションのグランプリの人々って最初はイモでも急に洗練されるではないですか。
by 岡崎佑哉 (2008-12-02 19:24) 

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