So-net無料ブログ作成

永遠へ続く宇宙 [出版]

 昨日に引き続き、昨年の5月に出版した本の紹介です。
 サイドバーにも掲載している通り、タイトルは「永遠へ続く宇宙(とわへつづくそら)」 表題作とエンジェルズ・ブルーという、短編2作を収録しています。
 昨日、今日と2回にわたり、各々の導入部を掲載します。
 書籍として出版されているので、全てをブログで公開するわけには参りませんが、一部ならば構わないでしょう。
 既にお読み頂いている方も、何人かいらっしゃいます。
 他の皆様もこれをお読みになり、もし本を目にする機会がございましたら、是非手に取ってみて下さい。よろしく御願いします。

 

永遠へ続く宇宙(そら)

永遠へ続く宇宙(そら)

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本
 
 
< 永遠へ続く宇宙 >

 少女は思い詰めたような表情で、遥か下を流れる渓流を見つめていた。風が吹き抜け、立っている吊り橋が揺れる。乱されて顔にかかる髪を、直そうともしなかった。ただ橋の手摺りに手をかけ、岩に当たって砕ける水しぶきをじっと見ている。
(ここから下に向かって跳べば、悲しみは終わるのね)
 そんな事を考えながら、恐怖心は全くなかった。
 やがて決心をつけた様子で、手摺りから身を乗り出す。ひと思いにそれを乗り越えて…………。
 その刹那、後ろから誰かに抱きすくめられ、
「バカな事するな。こんなとこから飛び降りたら、死んじまうぞ」
 凄い勢いで引き戻された。声の主もろとも、橋の上に倒れ込む。
「死ぬんだから離してよ。邪魔しないで!」
 少女は必死になってもがいた。自分を抱きしめている腕を振りほどこうとするが、相手も必死だ。なかなか離れようとしない。
「何があったか知らないけど、その若さで死んでどうすんだよ」
「そんな事あなたに関係ないでしょう」
「そうは行かないよ。こんなとこ見ちまって、はいそうですかって簡単に見過ごせるか」
「どうせ私なんか、生きてたってもう長くないんだもん」
「長くないってどういう事だよ。バァさんになるにはまだ何十年もあるじゃないか」
 少女は吊り橋が揺れるのもかまわず暴れていたが、やがて諦めたように大人しくなった。
「分かったわよ。もう死ぬなんていわないから離して」
「ほんとか?」
「ほんとよ。苦しいじゃない。息が詰まって死んじゃうわ」
「えっ?あぁ、ごめん」
 声の主は少年だった。無我夢中であまりにも強く抱きしめ過ぎていた事に気づいて、慌てて離れる。
 二人はそこで、やっとお互いの顔を見る事が出来た。
 少女は鼻筋の通った瓜実顔。少し憂いを含んだ寂しげな眼元が、たおやかな印象を与える、ちょっと古風な顔立ちである。
 少年の方は、陰のある眼差しが線の細さを少し感じさせる。しかしそれと同時に、横に結んだ口元が、意志の強さを表していた。
「あぁ苦しかった。あんなに強く抱きしめるんだもん、死ぬかと思った」
 少女が、ホッと息をつきながら言う。
「よくいうよ。ひとがせっかく助けてやったのに」
 その言葉に、少女は悲しげに眼を逸らした。
 少年が軽く肩をすくめて見せる。
「どうせ、余計なお節介だっていいたいんだろ?」
「ごめんなさい。助けてもらったのに…私、バカな事考えてた」
「いいさ…でも、もう死ぬなんて考えるなよ」
 そう言われると、少女は素直に頷き、それから弱々しく微笑んだ。
 少年はその笑顔を見て、少し安心する。それにしても、可愛らしい笑顔だ。
「まだ名前聞いてなかったけど」
「里仲麻衣。あなたは?」
「俺は、相原力也。よろしくな」
 二人はそこで、やっと名乗り合えた。

「送ってってやるよ、向こうにバイクが止めてあるんだ。君んちどこだい?」
 力也は立ち上がると、ジーンズのお尻をはたきながら言った。
「いいわ、独りで帰れるから」
 麻衣がためらいがちに言う。
「こんなとこから、独りで帰れるわけないだろう」
「来るときは独りだったもん」
「歩いて来たのか?」
「途中の道まで、タクシーで来た」
「バカだなぁ。帰りはタクシー拾えないぜ、電話もないし」
「どうせバカだもん。それに、帰るつもりなかったし……」
 麻衣は、橋の上に座り込んですねている。繊細で危うげなこの少女は、まるでガラス細工のようだ。
 力也はそんな彼女が、無性に愛おしく思えて来た。
「いずれにしろ、こんなとこにいつまでいてもしょうがないよ。とにかく送ってくから」
「とおいよ」
 麻衣が上眼遣いに見る。
「どこだよ」
「東京」
「とおきょおー?」
 力也が素っ頓狂な声を上げた。
「そりゃまた……遠いな」
 麻衣は探るような眼で、言うか言うまいか考えている。そして、
「でも今はね……ふもとの、療養所がある病院にいるの」
 ためらいがちに言った。
「なぁんだ、それを早くいえよ。俺はまた、東京まで行かなきゃなんないかと思っちゃったぜ。あそこなら近いから、どおって事ないや。さぁ、行こう」
 力也が努めて明るく言うので、麻衣はいくらか安心した。立ち上がろうとして思わず下の谷底を見る。その瞬間、眼も眩むばかりの高さに、足がすくんで動けなくなってしまった。さっきまでは何ともなかったのに、死を諦めた途端、恐怖心が甦って来たのだ。
「こ、こわくて立てない」
 微かに震えながら、すがるように力也を見る。
「世話の焼けるお嬢さんだな、まったく。ほらつかまりな」
 力也は呆れ顔になりながら、手を差し伸べた。
 何と言われようとそれどころではない。麻衣は真っ青な顔をしながら、恐る恐る手を差し出した。
 力也がその手を掴む。引っぱって立たせると、
「さぁあ行くぞ」
 そう言ってさっさと歩き出そうとしたが、全然動こうとしない。
「今度はどうしたんだよ」
 振り返ると、
「だって……足がすくんで歩けないんだもん」
 麻衣が今にも泣き出しそうな顔になり、か細い声で言った。
 力也が手を放して向き直る。
「じゃあどうすればい……」
「て、手を放さないでよォ、いじわる」
 麻衣は力也の言葉を遮るように言うと、慌ててその胸にしがみついた。
 微かに震えが伝わって来る。
 力也はちょっとドキッとしたが、すぐに『お手上げだ』というように空を仰いだ。それから軽く溜息をつく。
「しかしなぁ、このままここにいるわけにもいかないし……困ったな」
「ごめんね、迷惑ばっかかけちゃって」
 麻衣が可愛い声で言った。力也の胸に身を寄せて、すっかり安心し切っている。もう震えてもいない。まるで、そうしていれば、彼が無事に連れて行ってくれるとでも思っているようだ。
「そんな、こんなとこで落ち着かれちゃっても困るんだけどなぁ」
「だって、こうしてると落ち着くんだもん……不思議ね」
(呑気なヤツ)
 力也はそう思いながらしばらく考えていたが、いきなり麻衣を離すと背中を向けた。
「や、やだぁ。おいてきぼりにしないでよ」
 また急に心細くなる。
「おぶさりな」
 素っ気なく言われて、麻衣はためらった。
「え?でも」
「おぶって連れてってやるよ。でないと、一生ここにいる事になっちまう」
(怒ってるのかなぁ)
 麻衣が尚も黙って立っていると、力也がいきなり立ち上がって振り向いた。
(キャッ、怒鳴られる)
 思わず眼をつぶって下を向く。
「ほんとに置いてくぞ」
 しかし、力也は案外優しい声でそう言うと、また向こうを向いてしゃがんだ。
 麻衣も、今度は素直におぶさる。
 軽々と背負って立ち上がると、力也は少々面食らった。
(何でこんなに軽いんだ?そんな痩せてるふうにも見えないけど……)
 実際、顔を見るとふっくらした感じだし、背中に当たる胸だって……。不思議な気持ちで、思わず振り返った。
 そんな事とは知りもしない麻衣が、軽く顔を横に傾けて、
「おこってる?」
 と可愛く聞いて来る。
(こいつ、どういう性格してんだろ)
 力也はそう思いながらも、
「別に、怒ってないよ」
 平静を装って言った。しかし心の中では、
(ほんとに自殺しようと思ってたのかな。でも俺が止めなきゃ、完全に飛び降りてたしなぁ)
 尚もそんな事を考えていた。

― 以下、書籍版へ続く ―


nice!(8)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

エンジェルズ・ブルー [出版]

 これまで土曜日は、連載小説を掲載してきました。しかしそれも終了。どうしようかと考えた結果、昨年の5月に出版した本を、改めて紹介させて貰う事にしました。
 サイドバーにも掲載している通り、タイトルは「永遠へ続く宇宙(とわへつづくそら)」 表題作とエンジェルズ・ブルーという、短編2作を収録しています。
 今日、明日と2回にわたり、各々の導入部を掲載します。
 書籍として出版されているので、全てをブログで公開するわけには参りませんが、一部ならば構わないでしょう。
 既にお読み頂いている方も、何人かいらっしゃいます。
 他の皆様もこれをお読みになり、もし本を目にする機会がございましたら、是非手に取ってみて下さい。よろしく御願いします。

 

永遠へ続く宇宙(そら)

永遠へ続く宇宙(そら)

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

 

< エンジェルズ・ブルー >

 レイはカウンターでグラスを傾けていた。
 小さなライヴハウス。ブルージィーなサウンドが、煙草に煙る店内を満たしている。とは言っても、酒を飲ませるのがメインの店である。小さなステージでは、客の談笑の邪魔にならぬよう、控えめな音量でバンドが演奏していた。
『ボエーム』
 そんな店の名前に惹かれ、レイがここへ来るようになって随分経つ。ほとんど毎日のように通っていたが、今日は一週間ぶりだった。
 時折振り返り、ギタリストの方を見てはすぐにまた視線をグラスに落とす。幾度となく繰り返し、レイは軽く溜息をついた。
 知った顔の男が誘いに来たが、冷たい一瞥をくれただけで全く取り合わない。
 やがてレイは突然立ち上がると、フロアに降りて行った。
 フロアには、古びた丸いテーブルが九つ置いてある。ステージから離れたテーブルが、四つほど埋まっていた。そこに座っている男女十人ぐらいの客は、誰もステージの演奏など気にも留めていない。皆それぞれの連れと好き勝手に酒を交わし、喋り合っている。
 レイはギタリストに一番近い椅子へ、無造作に身体を投げ出した。テーブルに頬杖をついて彼を見上げる。
 タツヤはくわえ煙草でレスポールを弾きながら、レイの方を見向きもしない。気がつかないはずもなく、どうやら無視しているようである。
(やっぱり、怒ってるのね……タツヤ)
 レイは心の中で呟き、悲しげに長いまつげを伏せた。
 
 ひと月ほど前。
 レイが店の中へ入って行くと、今日と同じようにタツヤがステージにいた。
 やはり客は少なく、誰も曲など聴いていない。
 しかしそのギターフレーズを聴くなり、レイは心惹かれた。まるでそれは、低く垂れ込めた店の天井を抜けて、夜空に舞い上がって行きそうなメロディーだった。
 レイはいつものように、カウンターの片隅に落ち着いた。グラスをなめながら、気怠げな様子でギターを弾く男を見つめていると、
「レイ、やけに気に入ったようじゃないか、タツヤの事」
 店のマスター、寺井が声をかけて来た。
「タツヤ?あぁ、あのギターの名前か…別に」
 レイは面倒臭そうに笑い、メンソールに火を点ける。
「見かけない顔だけど…なかなか気の利いたフレーズ弾くじゃない」
「前のギタリストが急にやめちまってさ。取り敢えず弾かせてみたんだけど……レイがそういうんなら、いけるかな」
「でも他の客、誰も聴いてないよ」
「ほんとだ」
 二人は顔を見合わせ、呆れたように笑った。
 それでもレイだけは、ブルーなメロディーを奏でるギターに耳を傾けながら、グラスを重ねている。
 そして程よい酔い心地になった頃、同時に演奏も終わった。
 しばらくして、タツヤが控室から出て来る。
「マスター、一杯作ってあげてよ」
 カウンターに片肘つきながら、レイが言った。
 寺井がグラスにバーボンを満たして、タツヤの前に置く。
「彼女、気に入ったみたいだぜ、お前のギター」
 そう言って、レイの方へ手をかざした。
 タツヤは微笑みながらそばまでやって来ると、
「どうも」
 言いながら、グラスを軽く上げて見せる。それから煙草に火を点け、すぐ隣に座った。
 レイは見向きもせず、両手でかざしたグラスを見つめている。
「あんた、なかなかやるじゃない」
「嬉しいね、こんな美人に気に入ってもらえるなんて」
「…………」
 歯の浮くような褒め言葉にも、チラッと横目で見ただけで何も言わない。
「まだ名前聞いてなかったな」
「レイ」
「レイか…俺は」
「タツヤ。さっきマスターから聞いたわ」
 レイはタツヤの言葉を遮って、面白くもなさそうに言った。
「名前まで覚えてくれてるのか。それは光栄だね」
「いちいちキザね」
 相変わらず素っ気ない態度で、レイはグラスを弄んでいる。やがてそれを、タツヤの方へ差し出しながら微笑んだ。
 タツヤもグラスを合わせる。
「君だってかなり気取ってるぜ」
「似た者同士ってとこね」
 お互いを認め合うように、二人は一気にグラスを空にした。

「もう始まってるか……」
 ボエームの扉を開けたレイは舌打ちした。ステージのタツヤを眼で追いながら、いつもの席に座る。
「いらっしゃい」
 カウンター越しに声がかかり、すかさずバーボンのグラスが前に置かれた。
「ありがとう」
 寺井に短く礼を言って、早速一口含む。そのまま立ち上がると、フラフラとタツヤに一番近いテーブルへ向かった。
 しかし、あいにくそのテーブルには先客がいた。カップルとおぼしき若い男女が、肩を寄せ合いながらいいムードになっている。
 レイはメンソールに火を点け、ゆっくりと吸い込むと、
「ちょっと。ここ、代わってくれない?」
 テーブルに向かって吐き出しながら、当然のように言った。
 カップルがビックリしたように顔を上げ、同時にレイを見る。あまりにも唐突だったので、二人とも声が出ない。
「聞こえないの?ここどいてっていってるの」
 レイが尚も無遠慮に言うと、
「な、なんだよ、いきなり」
 怖ず怖ずとした様子ながらも、何とか男の方が口を開いた。
「テーブルは他にも空いてるわ。イチャつくんなら、向こうでやってよ」
「空いてるんなら、あんたが他へ座ればいいじゃないか。俺達は先に来たんだ。別にここがあんたの指定席ってわけでもあるまいし」
 レイの厚かましい態度に、男も強気に出た。彼女の手前もあるし、そう簡単に引き下がるわけには行かない。
「あたしはここで演奏を聴きたいの。あんた達どうせ聴いてないんだから、どこだっていいじゃない」
「だいたいあんたさっきから、何様のつもりなんだよ。それが人にものを頼む態度……」
 思わず立ち上がり、そこまで言ったところで、男は言葉を切った。見れば彼女の方が、上着の裾を遠慮がちに引っ張っている。
「よしなさいよ、女の子相手に。いいじゃない別に、代わってあげれば」
「まぁ、君がそういうんなら」
 彼女の言葉で、男の怒りも簡単に納まったようである。まあ、何とかメンツも潰れずに済んだわけだし、
「ああいう人には、あんまり関わらない方がいいわ」
 小声で囁く彼女に促されながら、テーブルを移って行った。
 彼女の最後の言葉は、レイにも聞こえたようである。しかしそんな事は全く意に介さない。ステージに背を向けている椅子をちょっと引くと、そこへ馬乗りに跨るように座った。背もたれに身体を預けながら、バーボンをグイッと呷る。
 グラスをブラブラさせながら見上げていると、一曲演奏が終わった。
 今までの様子を見ていたのだろう。タツヤが呆れたように、苦笑いを浮かべる。
 レイは事もなげにヒョイと肩をすくめて見せると、グラスを差し出した。
 タツヤはそれを無言で受け取り、一気に半分ほど空ける。再びグラスを返すと、次の曲のイントロを静かに弾き始めた。

― 以下、書籍版へ続く ―


nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

柏市松葉町周辺の皆様へ [出版]

 柏市松葉町周辺にお住まいの皆様

 いよいよ拙著、

永遠へ続く宇宙(そら)

永遠へ続く宇宙(そら)

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本


 が、ブックスA、ブックスSの店頭に並びました!
 以前も書きました通り、ブックスAに10冊、ブックスSには20冊も置いて頂いております。
 今日日有名な作家さんや話題の本でも、これほどは置いていないと思います。いかな地元とはいえ、こんなに注文して頂けるとは、両書店に対しましてただひたすら感謝です。ありがとうございました。
 しかし、置いて頂いても、買って貰えなければ意味がありません。両書店の為にも、もちろん私の為にも、再び声を大にして申し上げます。
 柏市松葉町周辺にお住まいの皆様
 是非ご購入頂きたく、どうぞよろしくお願い致します。
 ちなみに、柏駅東口のA書店でも、5冊注文頂きました。
 更には、我孫子駅北口、エスパ内のブックAに出向きましたところ、7冊置いて頂いておりました。
 
ありがとうございます。こちらでも是非、よろしくお願い致します。
 もちろん、他の地域にお住まいの皆様方も。
 度々の宣伝で恐縮ですが、何卒広く大きな心で受け止めて下さいませ。
 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

拙著の書店営業結果 [出版]

 拙著「永遠へ続く宇宙」に関して

 出版社の方が実際に私の地元書店へ出向いて、営業して頂いた結果報告が書面にて来ました。
 他の記事でも書きましたが、企画段階の説明から制作、出版後のフォローに至るまで、
新風舎という出版社は、実に誠実で丁寧な仕事をしてくれます。
 もし、自身の作品を出版してみたいと考えている方がいらっしゃいましたら、是非新風舎を検討してみて下さい。
 経験者として、自信を持ってお勧めします(売れる売れないは、当然別問題です)。もちろん私自身、謙虚で丁重な態度で臨んだ事は言うまでもありませんが。

 さて、肝心の営業結果です。
 著者の地元は友人、知人も多いと言う事で、買って貰える可能性も高く、重点営業地区となっているようです。
 結果、拙宅から最寄りの2書店。なんとブックスAが10冊、ブックスSに至っては20冊も注文を頂いたそうです。
 私自身もお願いに出向きましたが、これほど多く置いて頂けるとは。ありがたいと同時に、却って心配にもなります。そんなに売れるのだろうかと。
 両書店は現在の住まいからも近いのですが、3年前までは更に近くに住んでいました。友人、知人も多くいます。こうなったら、責任を持って皆さんに宣伝しなければ。妙な責任感に駆られています。

 更にはこの際、意を決して、声を大に宣伝させて頂きます。

 柏市松葉町周辺にお住まいの皆様

 ブックスA、ブックスSと言えば、どこの書店かは想像に難くないと思います。
 6月下旬には店頭に並ぶようです。7月に入れば確実かと。
 両書店の為にも、もちろん私の為にも、是非ご購入頂きたく、どうぞよろしくお願い致します。

 ちなみに、柏駅東口のA書店でも、5冊注文頂きました。
 更には、我孫子駅北口、エスパ内のブックAに出向きましたところ、7冊置いて頂いておりました(7月1日時点で追記)
 ありがとうございます。こちらでも是非、よろしくお願い致します。

 もちろん、他の地域にお住まいの皆様方も。

 近頃の私。皆様に日々感謝。つくづくそう感じている次第です。

永遠へ続く宇宙(そら)

永遠へ続く宇宙(そら)

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

出版記 [出版]

永遠へ続く宇宙

永遠へ続く宇宙

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

 拙著絡みの記事が多くて恐縮です。ただ、その為にブログを始めたようなものなので、何卒ご了承のほどを……。

 今回は、この小説が出版されるに至った経緯を、思い出すがままに綴ってみたいと思います。

 2003年12月。新聞広告で、第22回新風舎出版賞募集を知る。

 明けて2004年1月。興味を持ったので、400字詰換算100枚ほどの拙稿を3作、短編集として応募。

 3月。各編個々の応募であるかどうか、確認の電話が入る。短編集としての、一作品である旨を伝える。それにしても、細やかな配慮に驚いた。

 同月。作品受領の通知が届く。

 4月。1次審査通過の通知が届く。やったじゃん!

 同月。2次審査通過の通知が届く。へぇ、へぇ、へぇと、15へぇほど。期待出来るかも!

 5月。選外通知と、受賞作等の選評が届く。残念。

 数日後。共同出版の提案が届く。担当の出版プロデューサーはT氏。興味があるので、南青山の新風舎まで、話を聞きに行く事にする。

 6月。いざ新風舎へ。場所は直営書店の熱風書房2階。T氏ってどんな人だろう。やや緊張。会ってみると、物腰柔らかで丁重な応対。いい人で安心した。企画書によると、B6判ハードカバーで256ページほど。しかし費用が……。答えを保留にして帰る。

 7月。やっぱり費用が捻出出来ない。断るしかないか。泣く泣く電話を入れる。話をしているうちに、1編削ってソフトカバーでとの方向へ行く。考えてはいたので、改めて費用を計算して貰う事にする。

 8月。計算書が届く。うーん。これなら行けるかも……。と言う事で。

 同月末。「永遠へ続く宇宙」を表題作に「エンジェルズ・ブルー」を集録。2編B6判ソフトカバー176ページという形で、出版へ向けてゴーサイン。

 9月。契約書等の書類が届く。必要事項を記入して、返送。

 10月。担当編集になったU氏から連絡が。男性で、この方も丁重な話しぶり。よろしくお願いします。

 その後、2005年3月にかけて。女性のN氏、W氏が編集に加わり、初校、再校と、原稿のやり取りをしながら細部に至るまでチェックをする。平行して、カバーデザインについても、メールでやり取りをしながらイメージを伝える。幾つかの提案を頂き、迷いながらも最終案を決定。いよいよ、本の出来上がりを待つだけだ。

 4月。待ちに待ちました。我が小説が、書籍として完成。著者納品分が手元に届く。出来上がった本を実際に手に取ってみて、やっぱり感無量。

 5月。マーケティング部から、今後の販売活動についての説明や、宣伝用チラシが届く。営業結果については、追って報告してくれるそう。

 5月25日。正式に発売となる!

 それにしても新風舎の皆様。きめ細やかで真摯な応対、仕事をして頂きました。ただただ、感謝感謝です。ありがとうございました。

 ちなみに、新風舎で出版プロデューサーをされている、K氏のブログがあります。

 http://blog.so-net.ne.jp/sinosaka2/

 に行ってみて下さい。本創りをする立場からの、貴重なお話が読めると思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

自費出版系と呼ばれる出版社 [出版]

 いわゆる、自費出版系と呼ばれる出版社。代表的なところでは新風舎、文芸社、碧天舎と言ったところでしょうか。他にも多くの出版社があります。時折新聞広告等で見かけると思いますが、広く一般から原稿を募集してます。小説やエッセイ、ドキュメンタリーと言った活字ものばかりではなく、イラストや写真、絵本等、出版出来る作品ならばオールジャンル。各種出版賞も開催してます。

 募集した原稿は審査して、企画出版、共同出版(出版社によって、若干言い方が違う)、自費出版のいずれかを提案します。

 企画出版とは文字通り、出版社の企画ものとして、通常の出版物と同様に制作され、世に出ます。

 自費出版はご存じのように、依頼者が制作費を全て負担し、希望する部数を作って貰うというもの。一般的に、制作された分は全て依頼者の元へ届けられ、知人へ贈呈するなり販売するなり、依頼者自身の裁量に委ねられます。 その中から、書店に置いて貰って販売する事は出来ますが、書店流通コードがつかないので、書店に注文しても取り寄せて貰う事は出来ないのです。

 そこで注目されるのが共同出版。費用は著者と出版社との折半になります。それ以外は企画出版と同じ。流通コードがつくので、日本全国どこの書店からでも取り寄せ可能。つまり、通常の出版物と同様と言う事。ある程度の広告宣伝、書店営業もしてくれます。

 拙著

永遠へ続く宇宙

永遠へ続く宇宙

  • 作者: かまた えいこう
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

 は、この共同出版によるものです。新風舎の出版賞に応募。2次審査通過まで行ったのですが、残念ながら選外。その後、共同出版の提案を頂きました。

 ただ思うに、費用折半とは言っても、著者が出資する費用だけで、出版社としては利益が出ているのではないでしょうか。確認した訳ではないので、確かな事は言えませんが。

 そこのところが「出版したいと言う、素人の欲求につけ込む悪徳商法」などと、ネット上での口さがない人達による、中傷の対象になっているゆえんだと思います。

 しかし、経験者として言わせて貰いますれば。企画の段階から編集、制作、配本、広告宣伝に至るまで、懇切丁寧に対応して頂きました。出版物としての結果には、非常に満足しています。

 確かに、売れるかというと厳しいものがあると思います。売れなければ、当然赤字です。その辺りも、上記のような中傷に繋がっているのだと思う次第です。それでも、出版しなければ世に問えない。従って、何と言われようと後悔はありません。

 私自身、大の読書好きです。それが高じて、自分でも小説を書くようになりました。

「自費出版まがいのものなんて、大した内容じゃない」

 などと先入観を持たずに、読書好きの皆さんに広く親しんで頂ければ、悪意のある中傷も自然となくなるはずです。

 実際、素晴らしい作品も数多くあります。例えば、

リアル鬼ごっこ

リアル鬼ごっこ

  • 作者: 山田 悠介
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本

 山田悠介氏は、この作品を始めとした一連のホラー小説で、多くの読者がいます。元々は、文芸社の協力出版がデビューと聞いてます。

 そして

白い残照

白い残照

  • 作者: 永本 景史郎
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本

 この作品は「サントリーミステリー大賞」の候補作だそうです。選考委員も一人の読者。自分の嗜好が反映されます。選外だからと言って、即駄作とは限らないでしょう。

 更には

私の優しくない先輩

私の優しくない先輩

  • 作者: 日日日
  • 出版社/メーカー: 碧天舎
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本

 この作品は、碧天舎「恋愛小説コンテスト」の「ラブストーリー大賞受賞作」です。日日日(あきら)氏はまだ10代。この他にも幾つかの出版賞を受賞し、現在注目されてます。

 このように、自費出版系の出版社からも、魅力的な作品は数多く刊行されているのです。皆さんも、是非読んでみて下さい。書店に置かれていないものが多いですが、注文すれば取り寄せてくれますので。

 と言う事で、まずは「永遠へ続く宇宙(とわへつづくそら)」からお願いします。って……。最後は、結局拙著の宣伝になってしまいました。すいません……。


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。